THE MAXナビゲーターブログ:2017-7-22

7-06

国際結婚すると告げたおれに
「聞きたくない…」と
父は予想通りの反応をした。

おれも反発して
別に祝って貰わなくて結構だと言い放った。

お父さんは野球が好きで地元の少年野球団の監督をしており、
自らも草野球チームのエース。

一方、ぼくは大のトレーニング嫌い、
パパの期待を踏みにじり、
買って貰ったグローブを、雨の中外に置き去りにした事もある。

私とは対象的に、おとうとはスポーツ少年に育った。
僕はお父さんが弟ばかり気にかけていると感じ、
大学で一人暮らしを始めるまで、親父の前で素直になれなかった。

大学時代、僕は世界中を放浪して過ごした。
そんなあたくしをずっと心配してくれたのはママだった。
父親には黙って旅に出ていたが、
母親は父親に全て話していたらしい。

その後、ボクが商社に内定した時、
パパはあたくしを行きつけの居酒屋に連れていった。

会話は少なかったが、
常連客から「息子さんと飲めるなんて幸せだね」と囃されて
父は嬉しそうにしていた。

徐々に解れた親子の糸は、
わたくしが大学時代に出会ったチェコの女性と
結婚すると決めたことで再び縺れてしまった。

母や弟、婚約者のためにも
パパとの関係を修復しなければならない。

おととい、わしは実家に出向いて
パパをキャッチボールに誘った。

ミーの投げる球は
パパの所まで届くのに精一杯だったが、
パパの球はミーの胸元まで真っ直ぐ飛んできて
その度に手のひらがビリビリと痺れた。

最初に口を開いたのは父だった。
「お前のやりたいようにやれ。お前より年上の人間なんて先に死んじまうんだから、
周りの理解など求めんでいい」

私が返事をするより先に弟が来て
「仲良しじゃん」と嬉しそうに言ってきた。

あたしはボールを投げ返しながら
「親子だからな」と言ってみた。

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